わからない という方法

 

 

  橋本治 の本です、

 

 彼の本は とても理屈っぽく、

 しつこい

 何度も同じこと を言う所に

 共感が好感になって

  でも それだけでなく、 

 その執拗な文章は 私のような

 理解に乏しい者に 

 言葉の本質から文章を紡いでくるので 

  とても 分かる、し ワクワクする。

 

  作者の言うように 

 とことんわからない バカ

  なのだろうし、 同時にそれは

  知らなくてもいい 意味を 

 どこまでも知ろうとしないと 理解に

  及ばない という、

  細部に偏り続ける特性からくる 

  バカ なのでしょう。

 

 

  序盤を読んでいても

  自分のバカさを 

 何度も突き付けられるし、 

  わからない  で覆われて

 動けなくなっている 特性を

 指さされるようで。

   少し悲しくもあります、 

  こんな事もわからないに

  注目されてばかりで

   何もできずにいる 発達特性の、

   分かる事ばかり

   繰り返してしまう発達特性の

 

    しかしそれは。

    分からない と向き合わずに

    正解を求めてしまう傲慢たる恥  

    と叱責され、

 

    また でも小さな言葉の

  意味合いから くどくど分かりづらく

  丁寧に教えてくれるので。 

  これこれ知りたい 

   こんな風に物事知りたかったのと 

   でもそれ ほんとしょーもない 

     分かり切っていること、

 でもそれを くどくど説明がほしいのと

    そんなことを 追い求めている

    書いていることに 小さく笑える。

 

 

 

 

 

 

 

    私たちは 今スタート地点にいる

 

 

    いろんな情報下で  彷徨い

    新しい 理論 正解となりうる 

    流行が見えずらく

     発信がどこから 

  されているのか  発信元が定まらなく

     ゴールが見えなくなった 今は。

 

    正解ばかりを 漁り真似 

  一定の孤独層を生み出し 排除する

 

   普通 の一般化が終わり。

  もとの オリジナルな孤独 理論で

   生きていく ことを始める

   再スタートである   と、

 

 

 

 

 

 

    

    それと 彼の理論の中で。

    へん  へんでない  

    の少数 多数の話では。

 

    へんでない という、

  排除する力と 孤立に陥る不安から

    多数が生まれる仕組みあれど。

  

   もとは へんも へんでないも 

   同等の立場にある 

   両立の存在であるモノ。

 

     

    仕組み上、 

 少数になる へんの存在だが、

    それにも 力がある。 

 

    ひっくり返す  力 

     長年強制的に

  向き合わされる相手の存在を

   見続けることによる分析 と批評 

   特性を持ち続ける信念から成る。

     

 

     二つの存在があることで 

  これまた循環しているように思えます。

      主張 批判 

     押されて 押し戻して、

      

      立場というのは 時に 

   ひっくり返る 変化しうるもので

    その変化に対応するにおいても、

    他者を見続けること

       をやめては いけなく、

   それは自己を存在させるためにも

       必要な。 

  二つの存在はなくてはならないモノ、

 

       そして自身の中にも 

  二つが存在すること 

 忘れてはいけない  と。

 

 

 

 

 

       私たちには 役目がある。

     循環させること、そして今は 

     ひっくり返せるちからがある。

         他者の主張を 

        批評を見ることで 

       排除の力で孤独を

  押し付けないよう 監視しながら。

      

    循環させるため 生きる、

 

 

        とてつもなく 

  無意味にさえ 感じてしまうような  

 壮大さで モノを作っているようですが、

       それでも  気持ち的に 

       何のために と

 

     くどくど  理由がないと 

     動けない 超論理主義者には、

      すっと 納得のいくモノ

      だったりするのです。

 

 

 

 

 

      そして   

   作者の 一文で。

 

 

 

 

     「わからない は

     あなた一人の恥ではない。

       恥だとしたら、

 

    この世のどこかに

    万能の正解があるとばかり

       信じて 簡単に挫折しうる

    自分自身の特性を認めないこと 」

 

      に 励まされながら 

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